もしあなたがキャリアアップをしようと努力をしているに、一方で「自分はそういう風にはなれないのではないか」と思っているのであれば、ぜひ安心してもらいたい。
いまあなたが目標に掲げて向かっている方向が、間違っている可能性が高いからだ。
向かっている方向が間違っているかもしれない
僕が真面目に勉強を始めたのは会社員になってからだった。それまで本もろくに読んだことがなかったし、どういうことからまず学んだらいいのかがさっぱり分からなかった。
書店に行くと、ビジネスの最前線で活躍している方や大企業の社長さん、海外大学院でMBA取得した方、外資系コンサルファームでゴリゴリ巨大案件に関わった実績の方たちの本などがズラリと並んでいた。とりあえず、そういう本の中から自分に読めそうな本を手に取って読み始めた。
その当時、「この人たちのような思想や経験、テクニックを身につけないとダメなんだ」と本気で思い込んでいました。
それと同時に、自分の現在位置とその人達とのギャップに絶望もしていました。
起業していたときも、世界でイノベーションを起こしているベンチャー企業や起業家の本を読みあさってみたり、国内やシリコンバレーなど海外のスタートアップの情報を集めてみたり、ベンチャーキャピタルが主催するセミナーに参加してみたりしていました。
なんだかんだ情報に触れていれば、それなりに大枠や言葉だけは分かっていくのですが、実践のやり方も、どうやってそこにたどり着けばよいのかも、結局全くわかりませんでした。僕のアプローチのやり方が間違っていたと気がつくことができたのは、もう自分の事業を存続できないような状況になる直前でした。
僕が勉強を始めた頃の話も、起業していた頃の話も、自分の身の丈に全く合わないところを目指してしまっていたからうまく行かなかったのです。そこには、相当のムダな労力と資金、時間を費やしてしまいました。
ベストセラーはただたくさん売れてる本
方向性を正しく定められていない自分に気がつくことができたのは、ひょんなことからでした。
2014年に発売されて、300万突破(2020.5月現在)の世界的ベストセラーとなった『21世紀の資本』という本があります。728ページもある超分厚い本です。
世界中でこれだけの人に読まれていて、映画化されるほど著名な本でしたが、なぜかこのときにふと僕はある違和感を感じたのでした。
「これ、マジで本当にみんな読んでるのか?!」と(笑)
内容も決して平易ではないし、そして700ページを超えるボリューム。
「僕はたしかに読書が苦手で、勉強も得意ではないけど、さすがにこの本を読みこなしている人は少ないはずだ。世界でメチャクチャ買っている人は多いのかもしれないが、絶対読んでる人は少ない!」
と思いました。
もちろん、勝手な想像ですし、経済学の専門家の先生たちはきちんと読んで理解されるのでしょうけど、一般書籍としてわれわれ一般ピープルがこんなにボリュームのある小難しい本を読むはずがない!と、その時思いました。
「あれ?とすると。。僕がいままで勉強材料として使っていた本も、そもそも自分には合ってなかったのでわ?」
と思い始めたわけです。
悩むところじゃなかった
よくよく考えると、読書初心者で勉強もしてこなかった僕が、ビジネス書のマスターピースを読むのは無理なわけです。たとえどれだけ世界中のサラリーマンたちに長年愛されてきた名著であっても、僕の身の丈には合っていなかったのです。
にも関わらず、それに挑んで「あぁ、僕はなんてバカなんだ。。」と本気で思っていました。
ライオンに素手で戦いに挑んで、「あぁ、俺はなんて貧弱なんだ。。」と本気で思っていたのと何ら変わらないわけです。
これは悩むところが間違っています。というより、悩む要素がそもそもなかったのです。
「悩む」ことは立ち止まって足踏みをしているような状態で、前には進みません。なので、学習において『悩む』ことは絶対に禁止ですし、もしそうなったときはやり方を一度立ち止まって見直してみるべきなのですが、その当時は同じ壁に何度も体当たりしては「あれ〜、おっかしいなぁ…」と壁を見上げていたのです。
まとめ
今回は僕の恥ずかしい過去をお話しました。本当に遠回りしたなぁ、と思います。
なので、もしあなたがいま目指しているところが遠く感じるのであれば、それは見ているところが高すぎる可能性があります。
なにか目標に向かって頑張るときに、何より大切なことは『いまのあなたのモチベーションを維持すること』です。
時間は限られています。モチベーションも波があったり消えたりします。せっかく着火したモチベーションを間違った努力で消耗してしまうのはとてももったいないです。
例えば、仕事の目標と立てるのであれば、まずは自分の身近なこの人の○○な部分と、あの人のXXな部分と。。という感じで『身近な目標像』をANDを取って見つけてみてください。(【ANDを取る】の解説はこちらをご覧ください)
いきなり、孫正義、柳井正、スティーブ・ジョブズにいってはいけません。確かに、成功者は答えを示してくれています。ただし、それを正しく理解する力を先につけることに時間を使わないと、ものすごい遠回りをしてしまいます。いま急いで飛びつかなくても、そのまま続けていたら必要なときにまたそれらと必ず再会します。絶対に!
なので焦らず一歩ずつ着実に階段を登って行きましょう。
みよし
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